本園のクラス形態は「縦割りクラス」といって、3・4・5才児が一緒のクラスです。
模倣期にある幼児期は、クラスに年長児がいることで、大きな刺激となり、互いに無理なく成長出来るような自然社会のあり方を体験し、助けられることと、助けることを学びます。
入園したばかりの子どもを、年上の子どもたちがとても優しく親切に、自然に手助けしている姿を随所に見ることができます。
「子どもは子ども同士の関わりの中で育つ」とはよく言われていることですが、縦割りの個別の活動において、年少児の作業には必ず異年齢からの温かい眼差しが注がれています。そして、子どもが教師よりも上手に接する場面が数多く出てくるので、そのような日々の生活の中から子どもたちの間には、おのずと互いに尊重し合う気持ちが生まれてきますし、お互いに学び合っていきます。また、わかる子どもが、まだわからない子どもに教えてあげる、助けてあげるという中から、優しさやいたわる気持ちも育っていきます。
他者の気持ちを受け入れ、理解を示すことはより豊かな人間関係を作る力となることを信じています。